2001年10月19日

Respect

正直に白状してしまおう。今週の私はニヤニヤしっぱなしだ。ちょっとやそっとじゃ怒らない。チャンピオン相手にこんなに気持ちよく勝てるなんて・・・。確かに今年のレイヴンズオフェンスはボールコントロールができない。時折ガーバックのロングボムが炸裂するが、昨年と比べれば脆さの方が目立つ。しかしディフェンスはどうだ。今季4週までにレイヴンズが許したタッチダウンはわずか3つで、最長でも33ydsのTDドライブだった。どう考えたって今年のレイヴンズディフェンスが弱体化しているとは言えないだろう。それに対しパッカーズの4度のタッチダウンは59yds、74yds、80yds、82ydsのドライブだ。文字通り「叩きのめした」と言っていいのではないか。

毎週どうしても気にしてしまうのが各サイトのパワーランキング。今週はなんと、

ESPN 3位 | CBS 3位 | TSN 2位 | CNNSI 2位

別にこれで評価されたって何の足しにもならないわけだが、この2年間はパッカーズが話題に上ること自体が減っていただけに、やはり評価が上がるのはうれしい。不思議なものでNFLでは「勝っているうちに本当に強くなる」ということはよくあるし、逆に「負けているうちに本当に弱くなってしまう」ということも珍しくない。選手たちが自信を持ってプレーしているということは何よりも大きいと思う。ファーヴが3INTを喫した@タンパベイはいやな負け方だったが、すぐにそこから立ち直ることができたのも頼もしい。

◆ ◆ ◆

◆ Ravens 23 - 31 Packers ◆ 

相手ディフェンスの中でも特にランディフェンスは強力で、A・グリーンのランに頼って手詰まりになるよりも、積極的にパスで攻めて行くべきだろう、ということはあらかじめ言われてはいた。しかしここまで完璧にパスが決まるとは。気が付いたのはショットガンが非常に多かったこと、そしてノーバックからの4WR・5WRのフォーメーションが多かったことだ。4WR・5WRというのは多くのレシーバーがフィールドを走り回ることになるので、相手ディフェンスをスプレッドして真ん中が空きやすいというのが利点。問題は5人のOLだけでしっかりQBを守れるかということだが、ほぼ文句なしのパスプロテクションだった。許したサックが2回、そのうちポケットが崩壊してサックされたのはわずか1回。平均年齢26歳の若いオフェンスラインにとって最大の試練を乗り越えたと言ってもよさそうだ。

沢山のWRを出してもどのWRがフリーか、それをQBが見極められなければ意味がない。この日のファーヴは、判断力でもパスのコントロールでも完璧だった。本来ファーヴはK・ワーナーあたりと比べると、ロングパスの精度に関してはやや劣ると思っているのだが、これほどロングパスのコントロールが良い試合は久しぶり。とにかくこの試合のファーヴはいくら誉めても足りないほど、永久保存版のヴィンテージものだ。

今までファーヴがハードカウントをやるのは、試合後半の大事な場面の3rdダウン3とかに取っておくのが普通だったが、この試合では最初からなりふりかまわずガンガンやった。実際に相手オフサイドが増えたし、パスラッシュも出足が鈍って効果的だった。

フリーマンが復活ののろし。相手ゾーンの隙間にうまく入り込み、そこへファーヴがズバっと投げこんだ。スピードに関してはやや衰えたのかもしれないが、密集の中で恐れずにキャッチするガッツや、相手ゾーンの微妙に弱い所を探す嗅覚はまだまだ一級品であることを示したと思う。シュレーダーは足首を痛めて後半は休んだが、その代わりに出たブラッドフォードやドライバーは素晴らしくアクロバティックなキャッチを見せた。これではシュレーダーも「痛いから休む」とは言えないだろう。

TEフランクスは、レッドゾーンではすっかりファーヴのお気に入りのターゲットになった。すでの5TDを挙げてNFL全体で4位タイ。パッカーズが今季、レッドゾーンでのTD獲得率が高いのはフランクスをファーヴが信頼してどんどん使っているのが大きいと思う。もちろんグリーンのランが警戒されるというのも大きいが。

ディフェンス。最初のグリーンのファンブルロストの後、わずか4プレーでタッチダウンされたのは不甲斐なかった。ここまではいい意味で「今年のレイヴンズオフェンスは違う」という感じだったが、この後は悪い意味で「今年は違う」という形になった。RBテリー・アレンのランでは頼りにならず、ガーバックの長めのパスだけ警戒しておけば良い、というような。ガーバックはポケットで長くボールを持つことが必要なタイプで、しかも機動力がないから、ディフェンスラインがしっかりプレッシャーをかけれさえすればそれほど怖くはなかった。ただ、2Qのサック&ファンブルの際に軽い脳震盪を起こしていたようなので、多少は同情の余地はあるが。

4つのターンオーバーはどれも効果的だった。特に自陣19ヤードまで攻め込まれてからのサンタナ・ドットソンのサック&ファンブルフォースは値千金。審判のミスジャッジさえなければファンブルリカバーがもう1つ、シャーパーの捕り損ないさえなければインターセプトをもう1つ記録できたはずだった。それにしても今年のレイヴンズオフェンスはスキが多い。

スペシャルチームは相変わらずカバーチームがズタズタだ。まだ今季はリターンTDを喰らっていないのだけが救いだが、それも時間の問題かもしれない。FBスナイダーやLBマギャラハンらスペシャルチームの中心選手を最終ロースターカットで切ってしまったツケが来ているわけだが、そのうえ LB K・D・ウィリアムズまでケガで欠いているので、もうしばらくは苦しいかもしれない。今ごろフランク・ノヴァックSTコーチは、若手連中をなんとか良いスペシャルチームに鍛え上げようと四苦八苦していることだろう。

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4勝1敗と文句なしの成績で序盤戦を終えたパッカーズだが、喜ぶのは早い。4勝のうち3つはホームゲームだったし、今年苦戦してるとはいえ、@ミネソタや@デトロイトのドームで勝つのは毎年容易ではない。3勝1敗と好調なシカゴとの対戦も2つ残っている。シャーマンHCは今週、選手たちが天狗にならないよう抑えるのに必死だったようだ。どんなに評価が高くなっても、結局は毎週の試合を必死で戦っていかなければ道は開けない。

次戦は@ミネソタ。カルペッパーがだいぶ調子を取り戻してきたようだが、今の彼は(コーデル・スチュワート同様)、「走れるQB」と言うよりは「投げれるRB」と言う方がふさわしい。それほどよく走る。ラインが弱体化したために、ポケットに留まって長いパスを投げる余裕がなく、TEやFBへのショートパスが増えた。今週はエースRBのマイケル・ベネット(ウィスコンシン大出身のルーキー)がケガで欠場の見通し。しかもモスも足首を痛めて万全ではないらしい。

しかしその程度で油断してなるものか。どんな時でも同地区対決のアウェー戦は厳しいのだ。少しでも甘く見たらやられる。自らのターンオーバーを1つか2つに抑え、ディフェンス陣がミスタックルをせずにやるべき仕事をしっかりやっていれば、少しぐらいビッグプレーを決められても最後には勝てると思っている。昨年の2度の対戦でもそうだった。こちらがバタバタしてミスを重ねないことが、ああいう派手なチームとの対戦では大事だと思う。

投稿者 nagoyapackerbacker : 00:00